鹿児島県農業農村整備情報センター

2024農業土木Next Runner育成プログラム事業
農業農村整備事業現地見学会

県立鹿屋農業高等学校で実施

令和6年11月25日、県立鹿屋農業高等学校の農林環境科の1年生17名と教諭3名を対象に、農業農村整備事業現地見学会が行われました。

当日は、午前中に、曽於南部土地改良区が管理する「輝北ダム」の監視塔と監査廊を見学し、「ダム堤体の底にはコンクリートの収縮・膨張を計測する計器等が備えられ、ダムに異常がないか確認している」ことを学びました。

次に「松ヶ鼻ファームポンド」に移動し、ファームポンドの役割や規模の説明を受けました。頂上から曽於南部地区の受益地を確認するなど、その壮大さに驚いた様子でした。

その後、曽於南部土地改良区で、(株)池田コンサルタントのご協力を得て平板測量の実演を見学し、生徒たちは測量器具に触れて確認するなど興味を示していました。

また、曽於南部土地改良区の職員より散水器具の紹介があり、作物によって使用されるスプリンクラーが異なることを学びました。

午後からは、大崎町の「益丸地区」において実施されている「水田ほ場整備事業」について、県大隅地域振興局農村整備課の担当職員から施工内容についての説明を聞きました。この地区は、区画形状や農道が狭小で農作業に支障があるため、大型機械の導入と農地の担い手への集積により、地域農業の発展を目指して実施していることが説明されました。

最後に、コマツカスタマーサポート(株)で、自動運転・制御ができるICT建設機械を見学しました。担当者からICT建設機械の仕組みについての説明を受け、実際に建設機械に乗車して操作するなど、生徒たちは最新の技術・機器に触れ、興味深く体験していました。

今回、現地見学を実施して、生徒たちが農業農村整備の重要性や必要性を理解し、地域の農業振興に対して興味を抱けるよう期待したいと思います。